現代GPに採択されました
2006年 08月 07日
平成18年度 現代的教育ニーズ取組支援プログラム選定取組の概要及び選定理由
大阪人間科学大学
テーマ名 地域活性化への貢献(地元型)
取組名称 個性的な地域を創生する人材育成プログラム-大学を「環境とアートのまちづくり拠点」に-
取組担当者名 杉本久未子
(取組の概要)本学は摂津市唯一の大学であり、地域と連携しながら人間探求の成果を生かして人々の生活を直接的に支える実践的な人材育成をしている。本プログラムは大学を摂津市の「環境とアートのまちづくり拠点」と位置づけ、エコリーダー・アートディレクターとして活動することにで、個性的な地域創生に貢献しうる能力を備えた学生を育成することを目的として実施する。
具体的には、今まで授業や演習等で実施してきた取組を4つのテーマ(地域住民とともにまちの将来を考える、地域商業を元気にする、歴史・町並み・福祉から居住環境を考える、コミュニティをデザインする)に整理し、学生が地域をフィールドとして学べるカリキュラムを採用する。
取組はコミュニティ・スペースを放置している正雀地区で開始し、それをモデルに全市に広げていくが、その過程に学生が関わり地域住民と交流することでより充実した実践的教育が可能となる。
(選定理由)本取組は、平成17年度に大阪人間科学大学から申請された「摂津市の地域環境改善プログラムの実施」に対して選定委員会が指摘した「コミュニティ・スペース設置の実現可能性」と「プログラムの実施体制・実施能力」という2つの問題点を真摯に受け止め、大学を「環境とアートのまちづくり拠点」とし、エリートとしての専門家ではなく、こうしたまちづくりの担い手としての中堅的人材を育成する方向を明確に打ち出して再構成したものです。
本取組では、実施予定のカリキュラムを共通プログラムとテーマ別プログラムとに分けています。共通プログラムにおいては、対象地域を大学本部の所在地であり、最近コミュニティ・スペースを設置した正雀地区から始め、それを踏まえて摂津市全休へ及ぼすという段階的な整理を行ったことによって、実施の筋道が非常に明確になりました。テーマ別プログラムにおいては、①地域住民とともに町の将来を考える、②地域商業を元気にする、③歴史・町並み・福祉から居住環境を考える、④コミュニティをデザインするという4つのテーマを提示し、これら4つのテーマごとに担当教員や関連授業科目を緻密に配置したことによって、本取組の展開する教育活動の中味がきわめて具体的なものとなっています。このように、本取組は、他ならぬ教育のプログラムとしてすぐれた特性をもっています。ただ、摂津市の地域としての特徴が、大都市の周辺地区にあり、浄化・整備の必要な自然条件や公共施設をもつ小都市に共通のものであることをより鋭く自覚すれば、4つのテーマ別プログラムのうちどこに核心部分があるのか、相互にどのような関連があるのかが明確になり、取組自体の汎用性も高まるものと期待されます。
http://www.mext.go.jp/b_menu/houdou/18/07/06072402/l002.pdf
by honmachilabo | 2006-08-07 10:33