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イタリア研修大人気

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1988-89にわたしの下宿していたあたり(フィレンツェ)
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彫刻の師匠マルチェッロ・グアスティさんの自宅にて

円高もあってかなり安いツアーになったのと、やはりイタリアは人気が高い。大学主催で単位にもなる来年2月の極寒のイタリアツアーに、なんと36人の定員があっという間に満員。そこで、彼らのための事前研修の第一回を引き受けた。注意事項の第一は「スパゲッティを食べるときは、啜り音を立てないように」。これは同僚のイタリア通の先生にえらく褒められた。それ、言って欲しかったの!

小生の講義レジメの一部

イタリア都市の魅力 (イタリア研修関連講義第1回)      2011.11.16
 環境・建築デザイン学科 教授 片寄 俊秀(1988-89イタリア国家学術機構CNR客員研究員。その後数度訪問)まちづくりプランナー・環境芸術家・工学博士・技術士・一級建築士・福祉住環境コーディネーター

なぜ、いまイタリア?   国土面積は日本のほぼ80%、人口はほぼ40% 首相の首がかわった 地形もよく似ている 資源にも決して恵まれていない 災害もけっこう多い しかし、イタリアには原発が無い! ワインとパスタとチーズがうまい 魅力的なデザイン、数々のブランド 小さな町も、大きな町も、農村も人間も、みんな元気だ。 エコライフ、スローライフこそ人生。農業は、最高に魅力的な仕事。盛んなアグリツーリズモ(農村観光) 自治単位が小さくて、しっかりしている 国は貧しいが個人は豊か 大規模よりも小規模、画一的よりも個性的・・・人々は陽気で、人生を悠々と楽しんでいる感がある 学ぶことは多く、何度も訪れたくなる魅力に溢れている。日本のこれからを、イタリアと比較して大いに考えてみよう。


【スローフード宣言】 いま、イタリアのもっとも注目すべき動き
 工業文明という旗印のもとに生まれ育った私たちの世紀は、最初に自動車を発明し、それによって生活モデルを形づくってきた。私たちはスピードに束縛され、誰もが同じウイルスに感染している。私たちの慣習を狂わせ、家庭内にまで入り込み、「ファーストフード」を食することを強いる「ファーストライフ」というウィルスに。
 今こそ、ホモ・サピエンスは知恵を取り戻し、人類を絶滅に向かわせるスビードがら自らを解放しなければならない。ここでファーストライフという全世界的狂気に立ち向かい、落ち着いた物質的よろこびを守る必要がある。この狂乱を効率とはき違える多くのやからに対し、五感の確かなよろこびを通度に配合した、ゆっくりと楽しみを持続させながら打つワクチンを、私たちは推奨する。
 食卓で、「スローフード」を実践することから始めよう。ファーストフードの没個性化に対抗し、郷土料理の豊かさと風味を再発見しよう。生産牲という名のもとに、ファーストライフが私たちの生活を変貌させ、環境と景観を脅かしているとすれば、スローフードこそ、今目の前衛的回答である。真の文化は味覚の貧困化ではなく、味覚の発達にこそあり、そこで歴史や知議やプロジェクトが国際交流することによって文化の発展が始まる。
 スローフードは、より良い未来を約束する。カタツムリをシンボルとするスローフード運動は、その遅々たる歩みを国際的運動にするために、多くの有能な支持者を必要とする。

この宣言は1989年12月9日、パリでの国際スローフード協会設立大会で承認された。

表1 ファストフードとスローフード(片寄作成)
Fast Food 文化 Slow Food文化
すぐできる時間がかかる
手がかからない          面倒くさい
エサという感じ          食事という感じ
他人まかせ他人にはまかせぬ
単調、機械的           複雑、人間的
規格大量生産           手づくり
口当たりはよいが本質的にまずい  個性的で本質的においしい
食は生活の一部          食は生活の最も中心的な部分
ストレス大                楽しさ大
アメリカ的・東京的            ラテン的・大阪的
大量生産・世界商品使用・安価追求
見た目第一               こだわり生産・地産地消原則・実費原則
                     安心・安全第一

若干の注意事項:スパゲッティは「静かに食べる」こと、など
イタリア食はいろんなところで味わえる。リストランテ、トラットリア、スパゲッテリア、ピッツェリア、バール、メンサ・・・ 一度観光客のためのリストランテにいったとき、日本人の団体さんが出てきたスパゲッティを一斉に、ズズーッと音を立ててすするシーンに出くわした。他のお客が一斉に振り返る。スパゲッティは、静かに「食べる」のがエチケット。日本では、ソバは音を立ててすするのがエチケットなのだが。
リストランテの正式料理では、スパゲッティは「スープ」の代わりである。スープも音をたてないこと。
水はタダではない。必ず「コンガス?」と聞かれる。発泡水か普通の水か?シー(イエス)かノンを言う。リストランテ以外ならメインディッシュを頼まなくてもいい。最後はドルチェ(甘い)かジェラートが締める。
イタリアでも「マクドナルド」が大繁盛だ。しかし折角来たのだから、やはり土地柄を生かしたスローフードを味わうことをすすめたい。ただしマクドは、トイレを借りるには、全く好都合だ。
チップの出し方は難しいが、これも経験してみる。チップだけで暮らしている人が、結構居るのだから。
スリも結構居る。わたしも換金したばかりの金の入ったポケットの財布を、バスの中でまさしく芸術的にスられたことがある。気持ちが落ち込んでイタリア人の友人に、イタリアって何だ、とグチを言ったら、そのスリの見事な腕前と幸運を祝って乾杯しようといわれ、すっと気持ちが楽になった。これがイタリア流の人生の楽しみ方と知った。

doスケッチングの勧め
 記録することは大事だ。カメラで大量に撮るのはいいが、できれば自分の手を動かしてメモをし、そこにスケッチを加えることを勧めたい。
自分だけの「引き出し」の中身を充実させておくと、のちのち自分なりの応用が利く。特にデザインや建築や福祉環境などの分野に進む人は、この際自分自身の蓄積を充実させておくと、研修の価値が高まる。その点では、私の絵日記の方法が参考になるかもしれない。

by honmachilabo | 2011-12-06 09:52  

今年も「あかりプロジェクト」

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今や伝統的なおベントになった大阪人間科学大学の「あかりプロジェクト」。ここのところいろいろあって報告が遅れたが、じつは10月29日(土)に、学園祭と同時開催で実現した。こういうイベントのプロデュースという仕事は、若ものを育てるのにとても有効だということを、今年も実感した。あと始末までしっかりとこなして全部が終わると、ゼミ生たちは確実に一回り大きくなる。
この日は、卒業生たちのホームカミングデイにもなっており、フェイスブックやミクシイなどでの連絡で、30人の卒業生たちが来てくれた。小生の役割はそのホスト。懇親会会場のC号館ロビーには、小生のイタリアスケッチ展を開いていた関係で、デパートで開かれていたイタリアフェアでちょっとばかり美味しいものを仕入れておいた。なかには子どもさん連れも居たので、とてもいい雰囲気だった。
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by honmachilabo | 2011-12-06 09:31