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伊勢・第30回全国町並みゼミに参加

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今回で25回目の参加とて、「表彰」されました。今回何より残念だったのは、元全国町並み保存連盟副会長であった、伊勢の西山保史さんが、ゼミの直前に亡くなられたことでした。同氏との出会いは長崎時代からで、1970年代の中頃に、国土問題研究会の一員として伊勢仁伺い、瀬田川の河川改修計画が基本的におかしいと研究成果を出したときでした。以来30数年も親しくしていただきました。その間何度も現地を尋ねて、長崎水害の後に小生の直面していた諸問題にどう対処すべきか、などいろいろ親身に相談に乗っていただきました。忘れられないのは、伏見の町並みを訪れたとき、月桂冠の大倉酒造に行ってみましょうかと誘っていただいたことでした。さすがに伊勢の老舗の酒問屋のご主人だけに、相手から下にも置かぬ扱いをされ、何時も腰が低くて、どこにでもおるようなおっちゃんを演じて居られるけれど、実はこのおっちゃんはほんものの大物や、と実感したことでした。昔の河崎の町並みは、運河に面してずらりと蔵が並ぶ素晴らしい風情でしたが、惜しいことに建設省の全く無謀な河川改修で、完全に壊されました。当時建設大臣が三重県選出で、張り切って瀬田川を直轄河川に指定し、実は浸水被害が発生したのは瀬田川よりも更に低位置にある市街地だったのですが、予算を付けるには河川でなければならないという理由で、川沿いでは全く災害が起こっていなかったのに工事を瀬田川に集中するという長崎市の中島川で起こったのと全く同じやり方で、莫大な工事費を投入したのでした。
結果的には、まち壊しだけが大規模に進められ、低地の安全確保には元通り問題が残り、一方で風情はごっそり失われたのでした。しかし西山さんは、それにめげずに、なおも残された膨大なストックを大切にしてまちづくりをすすめる方向を示唆され、多くの若い後継者を育て、ついには行政を動かして現在の伊勢河崎のブランドを確立されたのでした。小生は町並みゼミ大改革の真っ最中に、ちょうど手術で全ての役職から引かせていただいたので、もう町並みゼミでは出しゃばるまいと思っていたのですが、今回だけは西山さんとの思い出もあって、声をかけていただいたのが嬉しく、またまたご迷惑をかけるなあと思いつつも、進んで第6分科会「海、川の景観と舟運を活かすまちづくり」のコーディネーターをさせていただいたのでした。

⑤分科会の「内容」 〜目的や問題意識など〜 
 町並みは、地域の環境と人々の暮らしを支えてきた「生業(なりわい)」のありように規定されて育った。そして「生業」は時代とともに発展変化し、その歴史的な変遷過程が現在の町並みには刻みこまれている。その結果として、町並みに価値が蓄積されていった場合と、逆の場合がある。望ましい「いい町並み」とは、言うまでもなく前者であり、いかに部分的に美しい町並み地区が残されていても、それをとりまく環境の全体に魅力がなくなればせっかくの「お宝」も輝かない。とはいえ「町並み運動」の面白いところは、決してあきらめてはいけないということだ。「お宝」だけでも何とか残そうとした先人たちの尊い努力は、やがて次なる展望を開く。かつて舟運で栄えた当地伊勢河崎には、運河沿いにヴェネツィアにも烏鎮(中国)にも負けないほどの見事な町並み景観あったが、惜しいことに河川改修工事で無惨に破壊された。しかし、残された内陸部の「お宝」を核として、ふたたび人々は地域環境全体の蘇生へと立ち上がっている。その苦難のプロセスを反面教師にしつつ、各地の報告を交えて水辺の役割の重要性を語り合いたい。

by honmachilabo | 2007-09-20 10:34  

村上の町家と町並み再生

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黒塀プロジェクトのアイディアには恐れ入った。つまりブロック塀を、「とりあえず」板囲いして黒く塗るのにファンドを募集して、伝統的な町並みの雰囲気の連続性を安上がりでかちとろうというのだから、お見事。道路拡張計画で、町家がずたずたにされる寸前に、味匠喜っ川の若さまである吉川さんが立ち上がった経過は、『町屋と人形さまの町おこし』吉川美貴著、学芸出版社に詳しい。屏風まつりには58軒もの人々が参加されているというから、運動の拡がり方は尋常ではない。とはいえ、彼らが未だに逆境に置かれていることにはかわりなく、常に相当な危機感をもって活動を展開されている。今回は村上の位置関係を全体的に把握したくて、吉川さんに得意のロンドンタクシーで鮭ののぼる三面川に連れて行っていただいたが、残念ながらまだ遡上は始まっていなかった。
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by honmachilabo | 2007-09-20 09:49  

佐渡から村上へ

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夏風邪でゴンゴンやりながら、9月8日から東京でタナサチ夫妻と出会い、そして佐渡へ、さらに村上へ、それから伊勢での14-16日の「全国町並みゼミ」と休みなく連戦するうちに、なんとか元気になりました。佐渡は、トキの復活を支える活動をされている九州大学の島谷せんせいと東京工業大学の桑子せんせいのグループに誘われたのでしたが、その足で訪れた岩首の見事な棚田と金山と版画美術館に感動しました。たまたまちょっと一日浮いたので、突然、そうだ村上へ行こうと思い立ち、観光カリスマで知られる旧知の吉川真嗣さんに、今からお伺いしますと一方的に押し掛けて、ちょうど開催中の「屏風まつり」に圧倒されてきました。帰途に富山駅で25分のわずかな時間差を利用して、すばやくLRT の写真を撮るなど、小生の「てつ」度は次第にアップしています。
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by honmachilabo | 2007-09-20 09:18  

千種川源流から中流の旅

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兵庫の川サミットという不思議な団体があって、以前から参加しています。ことの発端はゴルフ場開発待った、という動きからだそうですが、その頃のことは知りません。いまではいい川めぐりが中心で、県下の川好きが寄ってきます。事務局がすぐれもので、毎年1-2回のツアーやシンポを企画され、とても雰囲気がいいので時間があるといそいそと出かけています。今年は久しぶりの千種川、県下随一の清流です。町並みで名高い「平福」の見学もあり、アユも食えるぞ、と連れ合いを誘って8月18-19日、真夏のツアーを楽しんできました。
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by honmachilabo | 2007-09-20 08:46