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てっちゃん道場の構想!

てっちゃん道場!の構想(写真は阪急電車正雀車庫。この風景がタマランというのがてっちゃん)
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小生の新しい勤め先である大阪人間科学大学が位置する摂津市というまちは、4本の鉄道(JR、新幹線、阪急電鉄、大阪モノレール)と操車場と大幹線道路(大阪中央環状線)と河川(淀川、安威川、大正川、山田川、正雀川その他のどぶ川)によって、町の空間が、まさにずたずたにされています。この恐るべき環境との遭遇で、これはオモロイでという小生のイチビリの血がまた騒ぎ始めております。とりあえず思いついたのが、前に書いた摂津(sette=7)七色変化、7つのミュージアム構想ですが、そのうちレールウェイ・ミュージアム構想が「てっちゃんタウン構想」へと変化しつつ、なぜかどんどんふくらみつつあります。このまちは、てっちゃんにとっては夢の町ではないか、という話に各方面から「そうやそうやと」いう賛同の声が集まってきたのです。
まずこんなことを思いつきました。
てちゃんタウン摂津の構想   2006.8.18 寝起きのアイディア  by KATAYOSE
◆写真展:摂津市内に現存する全ての車両の写真展は圧巻と思う。全国区で話題になる
◆世界でもっとも魅力的な鉄道模型博物館づくり。鉄道模型のメッカをめざす
◆模型産業の誘致、起業、育成
◆鉄道模型メッセ。世界的な「セッツコレ」。デザイナーによる毎年の新作が話題になる
◆銘木産業から鉄道模型の世界へとつなげる道はないか
◆建物全体が鉄道からくりの不思議な建物をどこかにつくりたい
◆市内で見ることの出来る全ての電車の模型制作、レトロから最新型までの車庫と工房
◆全国からタダで集める工夫。息子の遺品とか、てっちゃんじじいの寄付とか。
◆貴重なコレクションの寄付を貰う。コレクションの核を形成するには年期が必要
◆大コレクターを口説く。全国区で有名な人のコレクションを責任もって維持運営する受け皿
◆巨大な町と鉄道のジオラマ。それを上、横、地下、内部など様々な角度から見ることのできる通路。そして工房、ショップ、子どもとてっちゃんじじいとの交流の場、サロン
◆市内や近隣のてっちゃん大集合,たぶんたくさん居られる
◆元電車の運転手とか車掌とか整備工とかの腕と話題を集める場、てっちゃんサロン開設
◆世界の電車巡りをやっている人はたくさん居る、コレクション、写真、動画の公開
◆乗れる模型を走らせる、てっちゃんランド
◆整備の仕事をやってみたい人はゴマンと居る。運転をやりたい人はもっと居る
◆町の大きい部分をを占拠する巨大な車庫群。こんなにのさばらせていて良いのか
◆車庫の活用。企業イメージの向上。見学コースの設定、緑の導入と展示スペース、大学と連携
◆インタープリーター養成。鉄道模型づくりを軸とする学科新設(マンガ学科よりオモロイ!)
◆学生のクラブづくりを急ぐ。模型の制作と運行などで、コンピューターにやたら強くなる利点
◆ロボット、福祉機器、車イス、未来の交通などとソフトを組み合わせ、福祉のまちづくりへ
◆世界のてっちゃん交流、シンポジウム。学生の大会誘致。鉄道の町を世界にアピール
◆水辺と鉄道と下町と福祉ネットの組み合わせで新しいタイプの観光地づくり
◆地場のたべもの、全国の駅弁、世界の食堂車などを組み合わせた食文化の展開
◆滅多にいない女性てっちゃんの大量育成。セッツの女性てっちゃん、「せっちゃん」と呼ぼう

てっちゃんミュージアム・せっつ《摂津鉄道ミュージアム》の提案
 これに同僚のN教授からさっそく提案がありました。
◇ 場所は摂津市・新貨物ターミナルの一角
◇ 事業主体は、摂津市、JR西日本、私鉄各社、鉄道模型各社、マニア団体などの参加
◇ 新型車撮影会、試乗会などのイベント、
◇ 人が乗れる動力車スペース、親子で楽しむコーナー
◇ 鉄道模型各社による常設展示、新商品展示など、各社がモデルを競い合う
◇ マニアグループヘの貸しスペース、マニアの作品発表の場
◇ 鉄道の歴史、世界の鉄道などのミュージアム(映像展示)
◇ 日本の、世界の美しい景色を走る情景模型展示
◇ 本やビデオ、模型などの販売
◇ ワークショップのための工房、
◇ 自分の模型を持ってきて、試走ができるテストコース(自宅に広いレールスペースがない)◇ レストラン

てっちゃん学生からの来信
また、先日大阪のWTCであった「鉄道模型コンクール」の会場でお友だちになった近畿大学の学生のMくんからは、こんなメールが来ました。
世界に発信できるような鉄道ミュージアムですか・・・なかなか難しいですね。参考になるかは分かりませんが、クラブ活動などで感じたことを元に思うところを、いくつか書いてみようと思います。
単に鉄道の好きな人にアピールするだけなら、ある程度簡単かもしれませんが、それだけでは発展性がないかもしれません。鉄道研究会の活動でも、パネル展示や模型展示などでは、鉄道ファンだけでなく一般来場者にも楽しんでもらえるようにいかに工夫するかについて、よく議論になります。ご存じかもしれませんが、先頃、移転のために閉館した東京の交通博物館では、来館者が実際に触ったりして体験できる、と言うのが売りの一つでした。最近では、いくつかの鉄道会社で、車庫内で実際に電車や気動車を体験運転できる、と言う催しも見られるようです。
単に車輌や鉄道に関連するものを並べるだけでなく、実際に操作できる、というのは、鉄道ファンでなくとも楽しめることだと思います。イギリスでは、保存鉄道が盛んで、廃止された路線や蒸気機関車などが、ファンの手によって保存・運営されているようです。最近、それについての本が出ていたので読んでみると、保存のために個人が大変な時間と労力を割いている、というのではなく、各々のペースで、無理することなく運営されているとのことです。一部の鉄道ファンの力だけではおそらくそうはならないので、裾野が広い活動なのではないかと思います。
もし地域ぐるみの活動であるのなら、参考になるところがあるかもしれません。
ヨーロッパの鉄道博物館については、僕もあまりよく知りませんが、ドイツのニュルンベルクにも鉄道博物館があります。一度旅行したときに寄ったのですが、日曜日だったので休館で、中には入れませんでした。ドイツ博物館にも、鉄道のコーナーがありました。こちらは入りましたが、内容としては普通程度ではないかと思います。ヨーロッパの鉄道については、当会の顧問S教授が詳しいかと思います。大の鉄道ファンですが、交通政策にも携わっておられます。特にヨーロッパの鉄道には詳しく、博物館についても詳しいのではないかと思います。近いうちに聞いてみます。
余談ですが、ドイツでは鉄道ファンの数はかなり居るようで、本屋で鉄道雑誌を探すと25種類以上(日本では7紙程度)もありました。運転室の後ろで前の景色を見ていると、運転室に入れてくれたこともありました(ちなみに、日本では自分の子どもを乗せたことが発覚した運転手が処罰を受けたというのを聞きましたが)。鉄道趣味が置かれている状況が、日本とかなり違うように思います。鉄道研究会のメンバーと話し合えば、もっといろんな提案が出てくるかと思いますが・・・
見当違いなことなどを書いていたらご容赦下さい。卒論は、鉄道とは特に関係はありません。
阪急沿線のいくつかの町を比較し、その町並みの違いについて考えてみようと思っています。
ただ、路面電車とまちづくりについては、興味があります。自分が高知出身で元々路面電車が好きなのと、ドイツのミュンヘンで路面電車に乗り、交通政策が色々と工夫されているのを見たからです。今、あちこちで路面電車復権が議論されているようで、この前も富山でJRがLRT化されたことなど、興味深く見ているところです。

ばりばりの現役てっちゃんより
 さらに関学時代の小生のゼミ生であった、現在東京のでかい鉄道会社に勤務するばりばりの手ちゃんであるM氏よりきたメールは、
摂津市には馴染みが全くなかったのですが、先生からのご指摘を受けて、改めて地図を眺めてみると楽しい街ですね。鳥飼車両基地(新幹線)は、だいぶ昔、大雨の時に水没して、それを逃れるために新幹線を移動させるのが間一髪間に合ったという話を聞いたことがあります。東京の大井車両基地と違って、本線沿いに基地があるので、乗車中に眺められるのが気に入ってます。正雀も摂津市なのですね。隣の吹田工場、吹田操車場跡はさすがに吹田市でしょうか?しかし、これだけ車両基地、工場が密集している地域も珍しいと思います。(昔、土地の入手が容易な平地だったのが想像できますが。)
東京・神田にあった交通博物館が大宮に移転しますが、この構想は、大宮に鉄道工場があった国鉄時代から関係者の間では話があった模様です。(吉村光夫さんが雑誌「鉄道ファン」の85年か86年の紙面で当時の国鉄の関係者のインタビューをしてたはずです)
http://wpedia.search.goo.ne.jp/search/%B5%C8%C2%BC%B8%F7%C9%D7/detail.html?LINK=1&kind=epedia
当時の大宮市としても、鉄道の街としての受け入れ体制があり、理解があったこと、さらに、国鉄(現JR東日本)社内にも、CSRの観点などからメリットがあるとの判断があり、時間は掛かりましたが、実現に至ったのではないかと思っています。近年ようやく、鉄道各社も地元との関係構築に動き出しておりますので、関係各社に当たってみると、意外と面白い反応があり、大きなお話になるかもしれないですね。どちらかというと、裏方のイメージの強い鉄道の車両基地、工場に日の目が当たり、表舞台に出ることは、実際に働いている現業の方にとってもきっとよい話ですので。ところで、来週後半、8月31日(木)~9月1日(金)に関西に滞在しております。もしご都合がよろしければ、摂津にお邪魔したいと思っています。先生のご予定はいかがでしょうか?

もうひとりの、元ゼミ生でばりばりてっちゃんのH氏より
 参考になるか分かりませんが。先日JR東日本東京総合車両センターの一般公開に行ってきました。鉄ちゃんだけでなく、親子連れ(こちらがメイン)が多く大変にぎわっていました。ここは鉄道だけでなく、バス(JR関東バス)、消防車(東京消防庁)、そしてポニー(TCK)と。子どもが喜ぶ乗り物が満載でした。もちろんミニトレインの実演もあり整理券は手に入らず。プラレール、Nゲージのコーナーには子どもがわんさか。
無料であそこまで楽しめるとはJRのCSRぶりには驚かされます。子どもが多いので授乳室まで完備していたのはさすがと思いました。あんまり目立ってはいませんでしたが、電車の病院ということなので。電気系にはたまらないモーターや車輪など普段お目にかかれないものも目にできました。
摂津市正雀について:あんまりイメージとしては大阪近郊の雑多な街?周りの関西出身者に聞いても本当に通過駅でしかないようで。(申し訳ございません)ただ、交通ネタはことかかなそうですね(摂津市というくくりで)。ご存知でしょうが、地図をざっとみるとこんな感じでした。
 ~軌道系~ JR西日本 吹田車両基地(はずれ)、JR西日本 新幹線車両基地(摂津市役所の奥側)、JR貨物 大阪貨物ターミナル、阪急電鉄 正雀工場、モノレール
 ~道路系~ 府道2号 近畿自動車道
特に新幹線と貨物はかなりレアです。東京でも貨物線は旅客線として注目されています。
以前オランダの路面電車博物館では。廃線を地域の人が手入れして、週に1回路面電車を走らせていました。平日は旧駅舎をカフェにして鉄ちゃんだけでなく地域の憩い場になってましたが。
確か日本でも廃線を買い取り運行している団体があるようです。実物大はなかなか規制があり難しいでしょうが叶えばかなり楽しい場所になりそうです。

学生てっちゃんMくんより再信
 てっちゃんタウンの構想、読ませていただきました。どの項目も興味深いですね。特に、個人の収集になりがちなコレクターからの寄付は、いいアイデアではないかと思います。家族が模型に興味がない場合、亡くなった後は素晴らしい作品であっても廃棄されるケースはかなり多いのではないかと思います。それを、鉄道模型クラブや近隣の模型好きとリンクさせると、公的にそのような活動をしているところは少ないですから、県外からの来客があったりしてにぎわうかもしれません。同様に写真も、公で展示している人は少ないですから、鉄道ファンを引き出すのにいいかもしれません。
クラブ作りの利点としては、他に以下のようなことが挙げられると思います。
・自分が興味を持つ分野以外についても、他の部員から刺激を受けることができる→幅広い視野が持てる
・旅行の際など、複数の意見をまとめていく必要がある→協調性
・展示会などの行事に合わせ、模型、ジオラマ製作、また大学の許可の取得などを行う→計画性
・卒業後も、同じ趣味を持つものどうしの交流が期待できる
ともすれば、個人だけの趣味に陥りやすく、一人で突っ走ってしまうことが多い鉄道趣味のイメージ(実際そういう人も多いです)が、クラブ活動を通して、かなり改善されると思います。
市内の全ての車輌の模型、写真は、模型クラブやコレクターとの交渉次第で、意外と簡単にできるかもしれません。模型クラブやコレクターをまとめる象徴となるかもしれません。
摂津市をまわるのには、僕もついて行っていいんでしょうか。後輩の鉄研部員で同じく都市計画にも興味がある部員も興味を示していますが・・

by honmachilabo | 2006-08-31 03:27  

総合政策研究・討論セミナー

総合政策研究・討論セミナー

「地域・まち・環境問題の現状と展望-この閉塞状況を、どううち破る?」
発表者募集
●まさに状況をうち破るためのすぐれた「総合政策」の展開が渇望されている現代。関学総合政策学部を卒業・修了したOBや、「まちづくり道場」に期待をよせる皆様による、これまでの蓄積や経験談、現場からの発言を期待しています。
●テーマはとくに限定しませんが、現場で悩んでいる諸問題、見つけた課題、展望、蓄積などを自由に発表して下さい。
●発表者は、パワーポイントを使用し、原則として「発表時間12分、質疑応答8分」。
●発表申し込みは、テーマと所属、略歴を事務局まで、第1次締め切り9月1日(発表者公開)。第2次締め切り10月1日。
●レジメ(A―4で4枚程度まで)をメール添付で10月15日までに事務局までお送り下さい。印刷して参加者に配布します。
●ポスターや告知は、大学および外部にも公表しますので、学生の他に一般参加も多少あるかと存じますが、会場が狭いので、今回は大学ゼミの雰囲気ですすめたいと考えています。
●成果は出版物にまとめる方向で考えています。

とき:2006年10月21日(土)16時
(定刻開始)20時閉会。あと懇親交流会を予定。
ところ:大阪市北区茶屋町「KGハブスクエア」
関西学院大学大阪梅田キャンパスhttp://www.kwansei.ac.jp/kg_hub/
主催:関西学院大学地域・まち・環境総合政策研究センター
   (センター長:関根孝道 研究員:村上芳夫、畑 祥雄) 
共催:ほんまちラボまちづくり道場(道場主:片寄俊秀)
運営協力:関根ゼミ               連絡先:事務局担当:片寄俊秀
honmachi-lab@hera.eonet.ne.jp

by honmachilabo | 2006-08-12 10:27  

「摂津七変化プラン」

真夏の夜の夢:現代GPでの摂津リーフレット作成計画案 
             片寄俊秀2006.8.10
このくそ暑いさなかに、「知恵熱」が出たとでも申しましょうか、寝起きに突然頭が動き出して、この「大都市圏の掃き溜め」みたいにしかみえない摂津市の持つさまざまなポテンシャルを、テーマ別に掘り起こすことで、将来的には、すばらしい「せっつミュージアムシティ」を実現するという構想につなげる方向で、年次毎にリーフレットを作成し、最終的に集大成してはどうかということを思いつきました。
3年間で7冊。内容の作成はそれぞれのチームで進めるが、小生としてはその編集作業を、担当の「まちづくりビジネス入門」および「まちづくりビジネス演習」の中心的な教育課題として参加したい。またそれぞれに、市民の方々と専門家にアドバイザーとして参加してもらうことで、よりレベルの高いものに仕上げたいなどと考えてみました。

◆下町・商店街ミュージアム特集(2006年度?)
 正雀を中心とする下町地区の徹底調査と可能性の探求。大規模店舗にはない、下町の魅力と商店街のポテンシャルを活かす将来構想にまで言及する中心市街地特集。

◆リバー&水辺ミュージアム特集
 淀川、猪名川、大正川、山田川、正雀川などの大河川から中小河川そしてどぶ川まで見事に揃っており、これほど揃った町は珍しい。これらの水質調査、生き物調査、災害安全調査、そして安全で美しい水辺をつくりだすための将来構想までふくめた特集。

◆レイルウェイ・ミュージアム特集
 新幹線、JR、阪急、モノレールそしてそれらの車庫、操車場など、「てっちゃん」(鉄道キチ)にとっては、そこに暮らすなんてまさに垂唾の的である憧れの摂津市。これをいかに表現するか。ミニチュア博物館づくりも展望したい。

◆ものづくりミュージアム特集
 アグリとものづくりとテクノを総合する。鳥飼の農業、銘木団地のものづくり、そしてシオノギとダイキンを初めとする大中小の生産基地。それらの現状と課題、そして可能性、地域との関わりなどの特集。メシの種特集とでも申しましょうか。

◆福祉ネットワークミュージアム特集
 摂津市に蓄積されてきた、福祉の伝統とこれからの「福祉のまちづくり」の方向を模索する特集。ここでいよいよ福祉系とのコラボが進みます。

◆土地に刻まれた歴史ミュージアム特集
 太古の時代からの、淀川の流域全体の地形変化を映像で表現し、その過程で、人間がどのような営みを展開してきたか、近年の発掘成果から、現代に残る近世社寺や近代建築へとつなげていく、壮大な歴史ドラマの特集。出来ればGISをつかって映像表現したい。

◆摂津アートフェスタ・新都心ミュージアム
 まちと人々の暮らしをおおらかに包み込むアートの世界の創造、その中心拠点としての新都心特集。

これら七つの特色あるミュージアムをもつ「せっつフィールドミュージアムシティ」構想
全部そろえば「摂津七色変化」。「せっつ」はSETTE(7)に通じ、ラッキーセブン!そして、夢のある七色のレインボープラン!

by honmachilabo | 2006-08-12 10:25 | 観光とまちづくり・片寄論文  

現代GPに採択されました

何、それ?という人が多いかと思いますが、じつは文部科学省が、大学教育の新しい方向を、各大学に競わせてそれにおかねをつける、というやり方を展開している、その一つに「現代GP(グッドプラクティス)」というのがあります。いま、強弱大小を問わず、全国の大学、短大、高専の先生は、その獲得に必死になって「企画書」づくりをやっています。特に「地域社会との連携」が大きいテーマとなっており、全国で「ほんまちラボ」に似たような動きが一気に進んでいるのは、そういう背景があります。もともと多大な蓄積があり、スタッフも豊富で、地域での信用度も高い国立大学や伝統のある大私学がこれにどんどん応募しているなかで、対等の立場で弱小大学が応募してもなかなか勝てるわけがないのですが、わが大阪人間科学大学も、これに挑戦して、昨年はダメで、今年はついに採用をかちとれた、というわけです。その背景には、まちなかラボをつくり、有能な先生方が懸命に努力されて、評価に値するだけの企画をまとめられたという、涙ぐましいまでのご努力があります。3年間で合計3千万の研究費がつくのですから、まったくありがたいことですし、大学の信用も高まります。有難いことに、小生はほんまちラボの蓄積と経験を買われてそれに参画するよう要請されており、どうやら来年もクビがつながりそうだし、何かまた楽しいことがやれそうです。というわけで、公表されている「選定の概要と理由」を紹介します。ちなみに、今年度の応募件数565で採用が112、とくに本学が応募した地域活性化への貢献・地元型では、私立大学では54校が応募してわずか9件が採用という激戦区を勝ち抜いたのですから、これは価値があります。

平成18年度 現代的教育ニーズ取組支援プログラム選定取組の概要及び選定理由

大阪人間科学大学

テーマ名 地域活性化への貢献(地元型)

取組名称 個性的な地域を創生する人材育成プログラム-大学を「環境とアートのまちづくり拠点」に-

取組担当者名 杉本久未子

(取組の概要)本学は摂津市唯一の大学であり、地域と連携しながら人間探求の成果を生かして人々の生活を直接的に支える実践的な人材育成をしている。本プログラムは大学を摂津市の「環境とアートのまちづくり拠点」と位置づけ、エコリーダー・アートディレクターとして活動することにで、個性的な地域創生に貢献しうる能力を備えた学生を育成することを目的として実施する。

具体的には、今まで授業や演習等で実施してきた取組を4つのテーマ(地域住民とともにまちの将来を考える、地域商業を元気にする、歴史・町並み・福祉から居住環境を考える、コミュニティをデザインする)に整理し、学生が地域をフィールドとして学べるカリキュラムを採用する。

取組はコミュニティ・スペースを放置している正雀地区で開始し、それをモデルに全市に広げていくが、その過程に学生が関わり地域住民と交流することでより充実した実践的教育が可能となる。

(選定理由)本取組は、平成17年度に大阪人間科学大学から申請された「摂津市の地域環境改善プログラムの実施」に対して選定委員会が指摘した「コミュニティ・スペース設置の実現可能性」と「プログラムの実施体制・実施能力」という2つの問題点を真摯に受け止め、大学を「環境とアートのまちづくり拠点」とし、エリートとしての専門家ではなく、こうしたまちづくりの担い手としての中堅的人材を育成する方向を明確に打ち出して再構成したものです。

 本取組では、実施予定のカリキュラムを共通プログラムとテーマ別プログラムとに分けています。共通プログラムにおいては、対象地域を大学本部の所在地であり、最近コミュニティ・スペースを設置した正雀地区から始め、それを踏まえて摂津市全休へ及ぼすという段階的な整理を行ったことによって、実施の筋道が非常に明確になりました。テーマ別プログラムにおいては、①地域住民とともに町の将来を考える、②地域商業を元気にする、③歴史・町並み・福祉から居住環境を考える、④コミュニティをデザインするという4つのテーマを提示し、これら4つのテーマごとに担当教員や関連授業科目を緻密に配置したことによって、本取組の展開する教育活動の中味がきわめて具体的なものとなっています。このように、本取組は、他ならぬ教育のプログラムとしてすぐれた特性をもっています。ただ、摂津市の地域としての特徴が、大都市の周辺地区にあり、浄化・整備の必要な自然条件や公共施設をもつ小都市に共通のものであることをより鋭く自覚すれば、4つのテーマ別プログラムのうちどこに核心部分があるのか、相互にどのような関連があるのかが明確になり、取組自体の汎用性も高まるものと期待されます。

http://www.mext.go.jp/b_menu/houdou/18/07/06072402/l002.pdf

by honmachilabo | 2006-08-07 10:33