にゅージジィ宣言

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2008.3.2(日)毎日新聞
なにが嫌じゃというて、新聞に取材されると、なぜか年齢を書きよるのがイヤだ。とうとうオレもそのトシになったかとへこむ。まあ、これだけはお互いしゃあないけどな。こういうことをわざわざ言うこと自体が、ジジィたる証拠ではあるが、言わずにおられん・・・。
だいたい常識的には、ジジィというと、臭い、じじむさい、偏執狂、若者にすり寄る、ケチ、ゲートボール、演歌、民謡、浪曲、念仏、病気、腰痛、神経痛、静かな自然の中を好む、温泉、シルバー人材、ジパングクラブ・・・というイメージがあるが、この概念を少し変えてほしいなあ。近頃のジジィもババァも結構おしゃれだし、いろいろ懸命に努力をしとる。早い話がオレだって、静かな自然も嫌いではないが、ジャズやロックがガンガンなるのも好き。病院でぺちゃくちゃなどとんでもない。書も絵も好きだけどイラストレーターにインデザイン。ラグビーはさすがに無理、ゴルフは大嫌いで、今はテニススクール。同年者に人気の社交ダンスは苦手で実はゴーゴーとタップが好き。ユージローも嫌いではないが、演歌やカラオケよりボサノバにラテンにクラシックたまにコバにアミン。お経よりもコーラス。民謡は結構好きで、最上川舟歌とか長崎ぶらぶら節などそれに津軽三味線や沖縄民謡もいい。地域に老人クラブがあると思うが、今のところ誘いもないし、探してまで入る気はない。とはいえ昔の同級生がぽろぽろとあの世へ旅立っていくと、確かに不安は募る。いよいよヨタヨタになったらどこかのホームへと言っても、入れてくれそうなところがないし、第一、転職が多かったこともあって年金が少なく、入居のための蓄えがない。だから医療費のアップは何よりこたえる。なんとかいつまでも働く道を探さねばならないし、いつも何か前向きにやりたいから、本気で働きたいし、カネもいる。老後は旅をしてというのもわかるが、オレの場合は若いころから1961年の東アフリカを皮切りに世界を旅しておそらく50国は超えると思うから、あとは懐と相談して狙いを定めてもう少し旅をするだけでいい。阪急百貨店が作ったメンズの専門店をのぞいたら、結構おしゃれジジィが群がって居た。これまでの高齢者対策といわれるもののすべてを見直す必要があるのではなかろうか。基本は、花鳥風月のまちづくりをめざすこと。じっくりといいまち、いい社会、いい国をつくることだと思う。それにしても、近頃は行政にカネがないとやたら強調されて、国民はそう思わされているのが悔しい。大阪府だって、府会議員たちがとんでもない土地を買わせたり、とんでもないハコをつくったりした時代があり、それがどれもこれも数千億円規模で焦げ付いているのが大きい原因の一つだ。この責任追及は全くされていない。当時大儲けをした連中を徹底的に追求して彼らから吐き出させる必要がある。しかも世の中には巨額の埋蔵金がある。ターゲットは明確に防衛省だ。何百億円もする戦車や迎撃ミサイル、イージス艦、そして三十万人もの自衛隊。年間何兆円もつぎ込んでいる兵器や軍隊でこの国が守れるわけがない。日本に向かう食糧や石油を積んだ船には、日本人の船員は乗っていないから、これにちょっと悪さをしただけで船は一切動かない。兵糧攻めこそこの国を攻めるならばもっとも正しい戦法だ。地下街でちょっと悪さをすれば大都市はパニック。この国の機能を止めるのは簡単だ。自民党や防衛族や二世議員たちが進めている軍事産業で経済を回すインチキな仕組みを、何とか根底からひっくり返さないと花鳥風月には程遠い・・・・そろそろ我慢が出来なくなった。これがジジィの特徴なのだろうが、過激な若者がいないものだからしゃあない、そろそろ過激(とも思っていないが)な「にゅージジィ」の出番かな。

by honmachilabo | 2008-03-23 05:06  

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