すばらしかった研究セミナー:ひさしぶりのブログ

大鉱脈を掘り当てた!第1回地域・まち・環境総合政策セミナー 
2006年10月21日16時―20時於KGハブスクエア
主催:関西学院大学地域・まち・環境総合政策研究センター
   (センター長:関根孝道 研究員:村上芳夫、畑 祥雄) 
共催:ほんまちラボまちづくり道場(道場主:片寄俊秀)
運営協力:関根ゼミ               連絡先:事務局担当:片寄俊秀
honmachi-lab@hera.eonet.ne.jp
プログラム
16.00 開会あいさつ  関根孝道  趣旨説明    片寄俊秀 
発表会  (発表12分、質疑8分 時間厳守)
◆第1部 「地域」関係
16.20-16.40 区民ホールへの指定管理者制度適用をめぐって    北尾 進                   
16.40-17.00 公園緑地のマネージメント             中橋文夫
17.00-17.20 メイドインアマガサキ               若狭健作
17.20-17.40 分譲マンションにおけるコミュニティの高齢化の課題 渡辺容行        
 (全体討論 20分 休憩)
◆第2部 「まち」関係の発表
18.00-18.20 神戸市水道筋商店街の現状と課題          高田幸治
18.20-18.40 尼崎三和市場からの報告              綱本武雄
18.40-19.00 わかもの起業とまちづくり             大隅 要
19.00-19.20 まちづくりとギャラリーの役割           有田泰子       
 (全体討論 20分 休憩)
◆第3部 「環境」関係、教員の近況報告など
19.40-19.50 スローフード、スローライフ&スローシティ     片寄俊秀   
19.50-20.00 ヤンバルの現状など                関根孝道

この4時間ほど充実した時を過ごしたのは久しぶりであった。質の高い発表が次々とあり、それをめぐる真剣な討論。あっという間に時間が過ぎた。内容はプログラムにみるように多方面にわたったが、それでいて根っこは「いい地域、いいまち、いい環境づくり」をいかにつくりだすかがテーマであるから、互いにそのことを十分意識して話題を展開しているあたりは、まさしく社会で現実の諸問題に向き合う中で、いよいよ総合政策学の真髄に迫っているというべきであろうか。ともかく、みんなそれぞれの現場で真剣に考え、真剣に生きていることを実感したひとときであった。勉強のあとは茶屋町かいわいの食文化の研究。幹事はこの辺りを知り尽くしている有田泰子さんであるから、これまた心から納得できたひとときであった。聴衆としては予定していたメンバーに加えて、総政1期生の木下貴史さんが岡山から駆けつけ、他には事務室のMさん、関学新聞の文学部生、取材に来られた毎日新聞の記者さんも最後まで参加してくださった。

1 区民ホールへの指定管理者制度適用をめぐって
 小泉行革の目玉とされている「指定管理者」への公共施設の運営委託がもたらしている諸問題は、たいへん深刻である。請け負ったのが警備会社であり、文化活動を支援するノーハウも蓄積も思想もない。従前の6割の経費で請け負ったわけで、表向きは「安上がり」と評価されてはいるものの、収益性の追求のなかで下請けにしわ寄せが行き、事業やイベントも「儲かるかどうか」が唯一絶対の判断基準とされる。劣悪なは皆無に等しくについての、現場の経験から得た鋭い指摘と、さらに問題解決には住民参画が基本であるとして、その方法としての「友の会」設立の「対案」にまで言及された苦心の報告であった。

2 公園緑地のマネジメント
 北尾さんの報告を受け継いだ形で展開されたのが中橋さんによる公園緑地のマネジメントのあり方についての新提案である。コンサルタントとして日々新しい仕事を創出していく同氏のアグレッシブな姿勢にはいつもながら敬服する。趣旨は、公園緑地の空間構造を分析して、それぞれの空間について、そこにふさわしい維持および運営管理のあり方をきめ細かく設定することにより、、指定管理者制度のなかでも、押さえるべき点をきちんとおさえ、きちんとするべきところ、ほとんど放置しておく箇所などメリハリをつけることで経費節減にもつなげていくという積極案である。言ってみれば本来そうあるべきなのだが、これまでの粗放的なやり方から考えると画期的な提案といえ、また業務につなげやすいタイムリーな提案である。もう一つの対案と位置づけると、先の話と見事につながる。

by honmachilabo | 2006-11-01 06:54  

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