諫早湾に行ってきました

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「開門調査」に判決が確定したわけですが、干潟復活派が「開けろ」というのに対して、入植農民と周辺住民が「開けない」と主張して座り込む、などという攻めぎあいの様相として報道されたりしています。干拓地には至るところに、「開門反対」のタテカンやのぼりが立っています。しかし真相は、すべて仕組まれた「サル芝居」。
「開けると農業用水が不足するから、敷地内に井戸を掘って用水の 確保ができるかどうかを調べるボーリング調査を農水省がやる」というのに、「入植農民」がそれを座り込みで阻止した、というのです。しかし、もともと干拓地に井戸を掘るなんて、地盤沈下を引き起こすから、常識的にもありえない発想です。農水省が音頭をとってそのような見え見えの演技をするのですから呆れるばかりです。
その一方で、「用水」になる筈の「淡水湖」が、アオコ発生の元凶になっています。これから用水の必要な夏場に、アオコが大量に発生するのですから、始末が悪いのです。そして、このアオコの発する毒素を含んだ「汚水」が,毎日2回の干潮時に大量に有明海に向けて放流されている。それが悪水の塊となって有明海全体にただよって大変な悪影響をもたらしている。アオコは海水を導入することで、消滅することができるから、処方箋はただ一つ、早期開門しかないのですが、「抵抗勢力」はなかなかしたたかです。
冷静にデータをもとに話し合い、問題解決に力を合わせるということが、どうしてできないのか。なんとも歯がゆいところです。有明海全体で、漁業が瀕死の状態であることは、まちのサカナ屋さんに、地元産の魚介類が並んでいないことでもわかります。やっと見つけたハマグリは、韓国産と書いてありました。ほんと、昔は有明海の潮干狩りに行くと、いいかたちのアサリがいくらで掘れたのを思い出します。

by honmachilabo | 2012-04-18 10:19  

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